15日は「七五三(しちごさん)」です。七五三とは子どもの成長を祝い、これからの健康を願う日本の伝統的な儀式行事です。年齢が限定されていて、女の子が3歳、7歳、男の子が3歳、5歳になった年に祝います。この日は着物を着て、神社へお参りするのが一般的です。
1200年前に行われていた儀式が由来しています。当時、髪を伸ばし始める歳は3歳、男の子が初めて袴をはく歳は5歳、女の子が初めて帯を結ぶ歳は7歳と、定められていて、その年齢になると儀式を行うのが風習でした。裕福な商人たちの間でおこなわれるようになり、やがてこれらの3つの儀式をまとめて「七五三」と呼ぶようになりました。そして徐々に庶民の間にもこのようなお祝いごとが広まり、今の七五三を形作りました。
毎年11月15日に行われますが、その由来には諸説あります。鬼が出歩かない日、江戸幕府第四大将軍である徳川綱吉が長男の健康を祈った日、などと言われています。日本独自の文化、七五三をご紹介しました。
七五三 2020.11.13
日本には四季折々の風習や行事があります。秋を代表するものといえば、お月見です。お月見は月を眺めるという意味です。
この日はお団子、ススキ、サトイモなどをお供えして月を眺めます。お供えの一つひとつには意味があり、白くて丸いお団子は満月を表し、その時期収穫されるお米の粉で作ったことから収穫への感謝を込めてお供えします。また、丸い形は縁起が良いと言われているため、お団子を食べることで、健康や幸せを得られると信じられています。
日本で秋の月は一年でもっとも清らかで美しいと言われています。日本にお越しの際には「お月見」で、日本を楽しんでみてはいかがでしょうか。きっと素敵な思い出になることと思います。
お月見 2020.10.16
日本では季節に合わせて挨拶状を贈る習慣があります。今回はその一つ残暑見舞いをご紹介いたします。
残暑見舞いでは故郷の両親や親戚、友人など、普段なかなか会えない方や、お世話になった方、お世話になっている方お便りをお送りします。厳しい暑さに相手の安否を伺うことが本来の目的です。一般的に残暑見舞いは、8月いっぱいに相手に届くようにします。
今年は新型コロナウイルス感染症の流行などもあり、人と会う機会が減りました。仕事や生活に大きな影響を受けた人もいるでしょうし、制限の多い生活に疲れを感じている人も少なくないはずです。そんな時、相手の安否を気遣い、近況を知らせる残暑見舞いは心に潤いを与えるコミュニケーション手段になるのではないでしょうか。みなさんも残暑見舞いを送ってみてはいかがでしょうか。
残暑見舞い-日本の文化- 2020.08.28
日本ではお盆の時期を迎えました。お盆は、霊を迎え入れて供養する行事、またその行事を行う期間のことを言います。日本に古くからある信仰と仏教の教えが結びつき、現在の形となって伝わってきた伝統行事です。
お盆の時期は地域によって異なりますが、一般的には8月13日~16日の4日間とされています。この期間に先祖が現世に戻ってくると考えられています。そして、家族と共に時を過ごすと言われています。この期間は会社も休みになるので、実家に帰り、家族と共に休暇を過ごす人が多いです。今回は、日本独自の文化、そして、夏を代表するお盆という行事を紹介いたしました。
日本の文化 -お盆- 2020.08.14