15日は「七五三(しちごさん)」です。七五三とは子どもの成長を祝い、これからの健康を願う日本の伝統的な儀式行事です。年齢が限定されていて、女の子が3歳、7歳、男の子が3歳、5歳になった年に祝います。この日は着物を着て、神社へお参りするのが一般的です。
1200年前に行われていた儀式が由来しています。当時、髪を伸ばし始める歳は3歳、男の子が初めて袴をはく歳は5歳、女の子が初めて帯を結ぶ歳は7歳と、定められていて、その年齢になると儀式を行うのが風習でした。裕福な商人たちの間でおこなわれるようになり、やがてこれらの3つの儀式をまとめて「七五三」と呼ぶようになりました。そして徐々に庶民の間にもこのようなお祝いごとが広まり、今の七五三を形作りました。
毎年11月15日に行われますが、その由来には諸説あります。鬼が出歩かない日、江戸幕府第四大将軍である徳川綱吉が長男の健康を祈った日、などと言われています。日本独自の文化、七五三をご紹介しました。
七五三 2020.11.13
10月31日はハロウィンです。日本では、1970年にハロウィン関連の商品を発売したのがハロウィンの始まりとされています。当時の注目度は高くありませんでしたが、その後の1983年に原宿表参道でハロウィンパレードが開催されるようになり、1997年には、東京ディズニーランド」がハロウィンをテーマにしたイベントを開催するようになってから認知度が高まりました。近年ではSNSでハロウィン情報が広まり、今では東京で盛大にハロウィンが行われています。日本のハロウィンは、「仮装」がメインになっています。魔女やお化けといったハロウィンならではの仮装の他、漫画やアニメのキャラクタ―の仮装をする人もいます。
みなさんも機会がありましたら、仮装を体験してみてはいかがでしょうか。きっといい思い出になると思います。
ハロウィン 2020.10.30
日本は10月の後半に差し掛かり、いよいよ秋の最も美しい時間になります。この時期から11月後半にかけて日本各地で木の葉の色が赤や黄に色付く紅葉が見られます。
この紅葉は千年以上前から楽しまれています。赤や緑、黄色やオレンジなど彩り豊かな色彩が見られます。この時期になりますと、紅葉スポットは見物客のみなさんで渋滞が起こるほどです。日本は海外の国々と比べて紅葉する木々の種類が多くあり、近年では、外国人の方にも人気です。
幾重にも色が重なる景色は、この時期にしか見られません。機会がありましたら、みなさんも紅葉狩りを楽しんでみてはいかがでしょうか?きっといい思い出になると思います。
秋も本番 2020.10.23
日本には四季折々の風習や行事があります。秋を代表するものといえば、お月見です。お月見は月を眺めるという意味です。
この日はお団子、ススキ、サトイモなどをお供えして月を眺めます。お供えの一つひとつには意味があり、白くて丸いお団子は満月を表し、その時期収穫されるお米の粉で作ったことから収穫への感謝を込めてお供えします。また、丸い形は縁起が良いと言われているため、お団子を食べることで、健康や幸せを得られると信じられています。
日本で秋の月は一年でもっとも清らかで美しいと言われています。日本にお越しの際には「お月見」で、日本を楽しんでみてはいかがでしょうか。きっと素敵な思い出になることと思います。
お月見 2020.10.16